段ボールのリサイクル率は96%以上。
使うことでSDGsに貢献
株式会社志村製函所
- スマートプリント課 部長
- 河野知也さん
1955年創業以来、板橋区の企業を中心に段ボールを製造、販売する株式会社志村製函所。実は段ボールのリサイクル率は96%以上という再生可能な資材。つまり使用すること自体が地球環境に優しいSDGsへ貢献することになる。ダンボールといって思い浮かぶのは、引っ越しなどで使う箱。しかしデジタル印刷機を導入、これまでの設計力に加えてデザイン力が加わったことで、使うだけでなく生活をカラフルに彩る段ボールの制作が可能になったと、スマートプリント課 部長の河野知也さんは胸を張る。
昨年、段ボールにフルカラーで直接印刷できるデジタル印刷機を導入しました。その強みと当社のもつ印刷技術やデザイン力、設計力をかけ合わせ、お客様のニーズに合わせて、箱以外の段ボール製品をご提案しています。カラフルな印刷ができるので、例えば、展示会用の壁面のディスプレイを作ったり、クリスマスツリーを作ったりなど、従来とは違った用途、製品などがご提供できるようになりました。
数年前から作成している段ボールのベッドは、板橋区と災害協定を結んでいます。段ボールベッドは、東日本大震災をきっかけに注目を集めるようになり、様々な商品が作られるようになりました。当社では、担当者がお客様の使用方法や備蓄方法、保管場所などを細かくヒアリングした結果、段ボールでありながらコンパクトなベッドを開発、販売しております。ここでも段ボールのさまざまな可能性を感じました。
2023年に、クラウドファンディングで販売した『名画パネルGARO』は、本物の絵画と遜色のない色、油絵の凹凸を再現しています。また、「いたばし産業見本市」に展示したカラフルな段ボール製什器『組立Wall』は、見る人を全て笑顔でいてくれることを念頭に、これまで積み上げてきた設計力とデザイン力とデジタル印刷機を駆使して作りました。四角い箱以外のダンボールでできる楽しい、そしてみんなを笑顔にする製品をどんどん作っていきたいと思っています。
株式会社志村製函所
〒174-0056
東京都板橋区志村1丁目19番地12
公式WEBサイト:
https://shimura-seikan.co.jp