元気で長生きするために。
創業111年の老舗企業の食へのこだわり
菊池食品工業株式会社
- 代表取締役会長 兼 最高経営責任者(CEO)
- 菊池 幸(みゆき)さん
大正3(1914)年3月3日創業、2024年に111年を迎えた菊池食品工業株式会社。その歴史は食品会社のなかでも、板橋区のなかでも群を抜く。その始まりは今から100年以上前のこと。現・代表取締役会長兼CEOの菊池幸さんの祖父で創業者の菊池足真彦氏が、風邪をひいた子どもを前に、「安くて栄養価が高い」、しかし「固い」スルメイカをどうやって食べさせることができるかと試行錯誤、柔らかくて甘い「ノシイカ」が誕生したという。長い歴史のなかで食品製造販売会社としてのこだわりを、菊池さんに聞いた。
当社では、価格は安いけれど固いスルメイカを、工夫して柔らかく加工することで開発した「ノシイカ」を主力商品として約70年間、事業を展開してきました。しかし近年、日本近海におけるスルメイカ漁獲量の減少に伴う価格高騰により、事業の転換を余儀なくされました。そこで、既存の製造設備を活用することで、昆布やわかさぎ、小女子、アサリなどの佃煮や煮豆へと製品ラインナップを拡大。現在は佃煮と惣菜の煮豆を主力商品として、事業を展開しています。
当社は、大山東町の線路脇で約80年にわたり工場の操業を続けてきました。しかし周辺地域の宅地化に伴い、製造時の音や匂い、煙突の煤(スス)などが近隣住民のかたにご迷惑をおかけしていること、また環境に対する影響なども考慮し、移転を決断いたしました。現在は本社を大山東町に置きつつ、生産拠点を埼玉県鶴ヶ島市と北海道七飯町に移し、地域との共生を図りながら事業を展開しています。
健康長寿のためには、「食」が重要なファクターであると認識しております。当社では、そのための、「おいしさ」と「健康効果」の両面を兼ね備えた食品を心がけ、お客様にご提供しています。これまでも「安いから」ではなく、「おいしいから」と買っていただける商品づくりを目指してまいりました。そして高齢化が進む時代にあって、お客様に元気で長生きしていただける商品・食品づくりにこだわってまいります。
菊池食品工業株式会社
〒173-0014
東京都板橋区大山東町9-9
公式WEBサイト:
https://www.kikuchi-shokuhin.co.jp/